こんにちわ、猫と流木ねこりゅうの今井ケンです。
本日は、超大型流木キャットタワーの猫カフェ様への導入事例のご紹介です。
香川県のお醤油屋さんである鎌田醤油さんが新たに猫カフェをオープンされるそうで、ご担当社員様からご連絡いただきました。お店の内装は、内装業者さんにお願いして工事も始まっていたのですが、シンボルツリーとなる大きなキャットタワーを作りたいとのことで、ご相談を受けました。
ご要望としては、
1)高さ3m弱、横幅2.4m近い大きなものであること
2)カフェに来た人間のお客様と猫が触れ合えるように、人間用のベンチも組み込みたい
でした。
これだけ大きいキャットタワーの製作は当店としても初めてだったことと、これだけの大きさの場合、完成させてから搬入することができないため、現地組立まで考慮した設計が必要でした。
まずラフな設計をお出ししました。
設計のイメージで考慮したポイントは
1)カフェの猫ちゃんたちが保護猫ちゃんで、年齢・運動量がまちまちであろうことを考え、台座(ステップ)の数を多くし、段差も小さ目にした
2)猫ちゃんが遊べるポイントとして、ボウルハンモックや隠れ家も取り入れた
3)人間が座るベンチ部分は半円形とし、その内側から巨木が生えているイメージにした
4)ベンチの下側は根っこのように流木を配置し、根上がり松やマングローブのようなモチーフとした
5)ベンチ部分や幹の部分を部品ごとに運び、現地組立できるように配慮した
設計のイメージを何度もご担当者様とすり合わせ、合意がとれたところで、製作に入りました。
素材集めです。
今回はサイズも大きい、使う量も大きいため、流木素材をそろえるのも時間がかかります。
台座部分につかう太い丸太流木や幹に使える強度の強い素材を見極めていきます。
一方で人間が座るベンチ部分に関しては集成材を使用しました。
基礎となる土台板とその上につながるベンチ部分を組み立てていきます。
ボウルハンモック部分も作っていきます。実はこれも流木でできています。とても太い丸太流木を臼のように彫り込んで作っていきます。あえてきれいな球状ではなく、自然な凹凸を作ることで猫ちゃんに気持ちよく寝てもらえる工夫をしています。
また、このタイミングで、ご担当者様がわざわざ香川から静岡の工房まで見学にいらしていただきました。直接素材を見ていただくことで、さらにインスピレーションが沸き、打ち合わせを通して、よりよい設計にブラッシュアップしていきました。遠いところお越しいただきありがとうございました!フットワークがよく、行動力ある担当者さんで、本当に我々もたくさん刺激をいただきました。
各パーツができあがってきたところで、工房内で仮組をしていきます。
徐々に完成形が見えてきて、お客様もとても気に入っていただけました。
と、ここまでせっかく組み上げましたが、いよいよ運搬。
すべてパーツに解体して、香川県まで運びます。
すべて当店で輸送・搬入していきます。
静岡の工房から香川のお客様のところまで移動1日、現地組立2日、帰路1日の4日間のスケジュールです。
設置場所である猫カフェに、パーツごとに搬入し組み立てていきます。
パーツも一度には搬入できないため、搬入しては組立ての繰り返しです。
また、もちろん新築の猫カフェさんですので、建物を汚したり、傷つけたりしないよう注意を払いながら作業していきます。
組み立てていく様子がこちら↓
そしてついに完成!
完成と同時に、ご担当者様がご自身の飼い猫ちゃんを連れて遊びに来てくれました。
さっそく飛び乗って遊んだり、根っこの隙間で隠れぼしたり、ボウルハンモックでくつろいだり、気に入っていただけて本当によかったです。
現地、組み立て中、鎌田醤油の社長様もご挨拶にいらっしゃり、言葉を交わす機会をいただきました。その中で、使い捨てではなく、サスティナブルな世の中にしていかなければいけないという価値観を非常に大事にされていて、流木素材の自然環境に優しい点についても共感いただけ、非常にうれしかったです。
お問い合わせからご納品まで約4か月の一大プロジェクトでした。
香川県猫カフェ様への超大型流木キャットタワーの導入事例でした。
猫と流木ねこりゅうではオーダーメイドでキャットタワーをお作りしております。猫ちゃんと飼い主さんの理想の一本を形にします。まずは設計相談は無料ですので、HPやDMにてお問い合わせください。
猫と流木ねこりゅう代表 今井ケン
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